害獣のフンの特徴と見分け方を画像付きで紹介!被害例や処理手順とは?

害獣駆除

「庭に動物のフンが落ちていたから、もしかすると家に害獣が住み着いているかも」と不安になっていませんか。

害獣のフンがあるということは、すでに害獣が家に住み着いている可能性が高いため、正体を特定して早急に対処しなければなりません。放置すると、住宅や家族に被害をもたらす恐れがあります。

この記事では害獣のフンの特徴や見分け方、被害例、処理する際の注意点などをまとめました。写真付きで紹介しているので、自宅で発見したフンと照らし合わせて見てくださいね。害獣の種類を特定したらフンを処理して、再発を防止しましょう。

害獣のフンの特徴と見分け方

フンは害獣の種類によって特徴が異なるため、家に住みついた害獣を見分けるヒントになります。それぞれのフンの特徴を写真付きで紹介するので、家にいる害獣の正体を知るための参考にしてください。

なお、以下の動物は1カ所にフンをする「ためフン」の習性があります。

  • ハクビシン
  • アライグマ
  • テン

1カ所にフンが溜まっているのを見つけた際は、上記の動物が住み着いている可能性が高いでしょう。

ネズミのフンの特徴

家で発生するネズミは以下の3種類です。

  • クマネズミ
  • ドブネズミ
  • ハツカネズミ

それぞれフンの特徴が異なります。

クマネズミのフンの特徴

クマネズミのフン
大きさ1cm前後
細長い
茶色~灰色
ニオイ悪臭
場所換気扇など様々なところ
混在物穀物、イモ類、果物、昆虫

クマネズミは移動しながらフンをする習性を持つため、あちこちにフンが落ちていたらクマネズミの可能性が大いにあります。

ドブネズミのフンの特徴

ドブネズミのフン
大きさ1cm以上
丸くて太め
こげ茶~灰色
ニオイアンモニア臭
場所水回り、床下、ゴミ捨て場
混在物肉類、魚介類

ドブネズミは他のネズミと異なり湿気のある場所を好み、高いところに登れません。そのため、床や水回りにフンが落ちていたらクマネズミの可能性があります。

ハツカネズミのフンの特徴

ハツカネズミのフンの特徴
大きさ5mm前後
小さくて先が尖っている
茶色
ニオイアンモニア臭
場所物置、倉庫、ガレージ
混在物穀物、種子、野菜

ハツカネズミは、物置や倉庫などの目立つ場所でフンをします。積み上げた荷物の上にもフンをするので、注意が必要です。

イタチのフンの特徴

イタチのフン
大きさ6mmほど
細長い
黒色
ニオイ強い悪臭
場所屋根裏、天井裏、玄関先、庭
混在物動物の毛

黒っぽくて細長いフンが落ちていたら、イタチのフンを疑いましょう。イタチとテンのフンは特徴が似ていますが、イタチの方が比較的小さいフンをします。

ハクビシンのフンの特徴

ハクビシンのフンの特徴
大きさ5〜15cm
丸くて長い
食べるものによる
ニオイあまりない
場所ベランダ、屋根の上、屋根裏、庭の隅、側溝
混在物種子

ハクビシンのフンの大きさや色は食べるものによって変わるため、見分ける際はほかの特徴も加味して判断することが大切です。ハクビシンはためフンの習性があります。そのため1カ所にフンが集まっていたら、ハクビシンの可能性があります。

アライグマのフンの特徴

アライグマのフン
大きさ5〜18cm
食べるものによる
食べるものによる
ニオイ食べるものによる
場所屋根裏、ベランダ、庭、道路沿い
混在物動物の骨・昆虫の羽・種子、農作物

アライグマは雑食で、食べるものにより形や色が異なります。食べ物をあまり噛まないので、混在物がそのままの形でフンに含まれる点が特徴です。

コウモリのフンの特徴

コウモリのフン
大きさ5〜10mm
細長い
灰色
ニオイドブのようなニオイ
場所屋根裏、玄関、外壁周り
混在物昆虫の胴体や足

コウモリのフンはパサパサしていて形が細長く、ネズミのフンと形が似ているため、見た目だけでは区別が付かない場合があります。その際はフンにアルコールをかけて、フンと混在物を分解させましょう。混在物が昆虫の胴体や足だった場合、コウモリの可能性が高いです。

テンのフンの特徴

テンのフン
大きさ10mm
細長い
黒色
ニオイ強い
場所屋根裏、庭
混在物毛、種子(秋のみ)

テンのフンはイタチと特徴が似ており、素人では非常に見分けづらいです。テンは肉食動物ですが、秋になると果実を食べるため種子がフンに混ざっている場合があります。

害獣のフンがもたらす被害例

害獣のフンは非常に不衛生で、家や人体に被害をもたらします。そのため「放っておけば害獣は居なくなるだろう」と思って放置しておくと大変危険です。具体的な被害例を紹介します。

家にもたらす被害

イタチのフン被害によって抜け落ちそうな天井

害獣のフンによる家への代表的な被害例が、屋根裏の被害です。多くの害獣は屋根裏のような天敵のリスクが少なく、暖かい場所を好みます。そうはいっても住民が屋根裏を見る機会はあまりないため、害獣のフンに気づけず、いつの間にかフンだらけになっている恐れがあります。

屋根裏で大量にたまったフンの重みや水分は、天井のシミや雨漏りの発生に繋がります。放置すると、天井の腐食が家の構造躯体まで広がり、以下のような被害を及ぼしかねません。

  • 柱の腐食
  • 天井の抜け落ち
  • シロアリの発生

害獣のフンの被害が広がると、大規模な修繕が必要です。また、害獣のフン被害による家の修理費用は、火災保険の適用外なので自己負担で払わなければなりません。家の被害を最小限におさえるために、少しでも早くフンを処理しましょう。

住民にもたらす被害

害獣のフンは非常に不衛生で、多くのダニや寄生虫、菌が付着しています。フンを介して体内に入ると、最悪の場合死に至る恐ろしい感染症を引き起こす恐れがあるので、決して素手で触らないようにしてください。ここではダニ、寄生虫、菌の一例を紹介します。

ダニによる被害

害獣のフンを介してダニが人体に入ると、アレルギー症状や皮膚症状などの悪影響を及ぼします。害獣のフンに付着しているダニは2種類です。

  • チリダニ
  • イエダニ

チリダニの死骸やフンを吸うと、咳などのアレルギー症状を引き起こします。また、イエダニの主な症状はわき腹や下腹部、ふとももの内側にできるかゆみの強い赤い湿疹です。ダニの症状が現れたら、布団の天日干しや部屋の掃除をこまめにおこないましょう。

寄生虫による被害

害獣のフンには寄生虫が含まれており、アライグマのフンに含まれる回虫という寄生虫は特に注意が必要です。回虫は体のさまざまな部分に移動し、症状は移動先の臓器により異なります。

具体的には回虫が消化器気管に移動すると腸閉塞、胆管に移動すると急性腹性を発症します。最悪の場合、激しい腹痛を引き起こし手術が必要になる恐ろしい寄生虫です。

菌による被害

害獣のフンには、サルモネラ菌が付着しています。サルモネラ菌に感染した際の主な症状は、発熱・嘔吐などです。

重症化するとサルモネラ菌が血液中に侵入して、他の臓器にも病気を発症させます。脳や心臓に菌が届くと、髄膜炎や心内膜炎など命に関わる場合があるので、害獣のフンに触れたときは必ず消毒しましょう。

害獣のフンを処理する手順

害獣のフンは非常に不衛生で、誤った方法で処理すると感染症を引き起こすリスクが高まります。だからといって、家に落ちているフンを放置しておくのはさらに危険です。そこで、安全に害獣のフンを処理するための手順とポイントについて解説します。

必要なアイテムをそろえる

フンの処理のために、まずは必要なアイテムを揃えます。

  • 長袖のいらない服
  • マスク
  • めがね
  • 防護服
  • 殺虫剤
  • ホウキ
  • ちりとり
  • 消毒液
  • ペット用消臭剤
  • 雑巾、新聞紙
  • ヘアゴム(髪の長い方のみ)

全てのアイテムを揃えるにあたって、総額で1万円程度はみておきましょう。使用したアイテムは菌が付着している可能性があるため、使用後は必ず捨てなければなりません。

つまり、フンを処理するたびに、アイテムを全て用意する必要があります。掃除のたびに購入すると金銭的に負担がかかるので、100円ショップのような安いお店で購入しても大丈夫です。

フンを処理する

害獣のフンは、用意したアイテムで処理します。ちりとりやホウキでフンを集める際は、感染を防ぐために以下の2点を意識しましょう。

  • 菌を舞い上げない
  • 周辺にいる虫や尿にふれない

床や壁にこびりついたフンは、水でふやかした後に新聞紙などで拭き取ると綺麗に落ちます。集めたフンは基本的に可燃ごみで処理できます。

ただし、ゴミの処理方法は自治体によって異なるので、事前に確認しましょう。可燃でゴミに出す場合は、ゴミ袋と消臭袋の二重にすると、近隣からフンのニオイに関するクレームの発生リスクを下げられます。

消毒する

フンの処理が完了したら、フンがあった場所とその周辺を消毒します。消毒に使用する消毒液は、次亜塩素酸ナトリウムを200~500倍に希釈した液体がおすすめです。例えば250倍希釈の消毒液を作りたい場合は、ペットボトルのキャップ半分弱(約2ml)の消毒剤原液を500mlの水で薄めてください。

ただし次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の液と混ぜると有毒なガスが発生する危険性があるので、他の消毒液と併用するのは厳禁です。消毒液を霧吹きで散布したら、雑巾やキッチンペーパー、新聞紙などで拭きあげて完了です。

害獣のフンを処理する注意点

害獣のフンを処理する際の注意点は、以下の3つです。

  • フンの処理は手作業でおこなう
  • フンが染みついた場所は、素人は処理できない
  • 害獣を駆除すると法律違反になる

注意点を守らないと、トラブルを引き起こす恐れがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

フンの処理は手作業でおこなう

害獣のフンの処理は、掃除機を使用してはいけません。掃除機を使用すると、以下の理由から感染リスクが上がるからです。

  • フンがノズルなどに付着する
  • 吸い込まれて粉砕されたフンが排気となって舞い上がる

掃除機を使用してフンを処理した後日に、完全に消毒できていないまま普段通り使用すると、家中に菌やフンをまき散らすリスクが高まります。

とはいえ、素手でフンを触るのは厳禁です。もしフンを直接触ってしまったときは、徹底的に洗い流して消毒しましょう。あとから体に異変を感じたときは感染症の可能性が考えられるので、病院へ行くことをおすすめします。

フンが染みついた場所は、素人は処理できない

床や天井に害獣のフンが染み付いている場合は、業者に対応してもらう必要があります。長時間放置されたフンは、床や天井の内部まで染み込んでいるため、どれだけ拭いても落ちません。

フンが染み付いている箇所に対応できるのは、内装リフォーム業者か害獣駆除業者です。ただし、内装リフォーム業者に依頼する際は、フンの処理を自分でおこなう必要があります。

そのため、害獣のフンの処理も合わせてお願いしたい場合は害獣駆除業者に依頼した方が早くて確実です。ただし、害獣駆除業者ごとにサービス内容は異なるため、染みついた箇所のリフォームも対応しているかどうかをあらかじめ確認しましょう。

害獣を駆除すると法律違反になる

フンを処理する際に害獣と遭遇して駆除すると、鳥獣保護管理法に抵触します。家に住み着く害獣のほとんどは、鳥獣保護管理法で保護されています。

そのため、駆除するにはあらかじめ自治体からの許可が必要です。もし無許可のまま駆除した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に課されるため、間違っても駆除してはいけません。フンを処理している際に害獣と遭遇したら、近づかずにそっと離れるようにしましょう。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

害獣のフンを予防する方法

害獣のフンを予防するためには、害獣が家に侵入しないようにしなければなりません。

具体的には以下の方法があります。

  • 忌避剤を設置する
  • エサになるものを片付ける
  • 用水路をキレイにしておく

それぞれ見ていきましょう。

忌避剤を設置して寄せ付けないようにする

忌避剤を設置して害獣を家に寄せ付けないようにすれば、フンを予防できます。忌避剤とは害獣が嫌いなニオイを含む薬剤で、害獣の種類に合わせてさまざまなタイプがあります。

  • 燻煙タイプ
  • 設置タイプ
  • スプレータイプ

ホームセンターで簡単に購入できるため、家に潜んでいる害獣の正体が分かれば簡単に実行可能です。ただし、忌避剤は100%効果があるわけではありません。

はじめは害獣がニオイを嫌がって近づかないようになっても、慣れてしまい危険がないとわかれば、再び戻ってくる恐れがあります。したがって、忌避剤の効果は一時的なものと考えた方がよいでしょう。

害獣のエサになるものは片づける

害獣が家の周辺に寄ってこないように、害獣のエサになるものは片づけましょう。害獣に「この場所はエサが簡単に手に入る」と思われないためには、外に以下の物を放置しないことが大切です。

  • 生ごみ
  • ペットのエサ
  • 農作物

くわえて、ジュースやヨーグルトのような容器を捨てる際は、水洗いすると効果的です。なぜなら、そのまま捨てると、容器に付着している糖分につられて害獣が寄ってくる可能性があるからです。

害獣のエサになりそうなゴミは、なるべく外に放置せずに家の中で保管しましょう。どうしても外に置きたい場合は、フタつきのゴミ箱に入れると、害獣にエサがあると気づかれるリスクが下がります。

用水路をキレイにしておく

家の近くにある用水路はキレイにすると、害獣が家に寄ってこなくなる場合があります。害獣は、物陰に隠れながら移動する警戒心の強い動物です。

用水路に落ち葉やゴミがたくさんあると、害獣が「この用水路は姿を隠しながら移動できる環境だ」と認識して、用水路から家に侵入するでしょう。特に、以下の害獣は水辺が好きなので用水路に発生します。

  • アライグマ
  • ハクビシン

用水路をキレイにしておけば、害獣は身を隠すものがなくなり居心地悪く感じます。くわえて、人がいる気配を感じ取って近づかなくなるでしょう。

害獣のフン被害に困ったら害獣プロテクトへ

害獣のフンは不衛生で感染症の恐れもあるため、処理に困ったときは専門業者に依頼するのが一番です。害獣駆除業者に処理を依頼すると、以下のメリットがあります。

  • フンの処理を任せられるため感染症リスクを避けられる
  • 害獣そのものを駆除してもらえるため再発防止できる

弊社、害獣プロテクトにご依頼いただくと、フンの処理や消毒を徹底して実施いたします。また、子どもやペットに優しい薬剤を使用しているため、ご安心ください。

くわえて、弊社では天井にフンが染みついた場合の内装工事も対応しております。害獣駆除からリフォーム工事まで一貫して対応するため、それぞれの業者を手配していただく必要はございません。

見積もり・調査は無料で実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

住宅や人への被害を抑えるためには、害獣のフンを見つけ次第すぐに処理・予防しなければなりません。フンの処理する際は、害獣のフンに付着しているダニや菌からの感染予防として、使用したアイテムは全て破棄する必要があります。

フンの処理をするたびに、手間や費用をかけながら感染症リスクを被るのは精神的なストレスもかかるでしょう。また、害獣は定住する習性があるため、フンの処理だけでは根本的な解決になりません。害獣のフンをなくして自宅から追い出すには、害獣駆除業者に依頼した方が確実です。

害獣によるフンの被害に遭ったときは、害獣プロテクトへぜひご相談ください。


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