「壁の中から夜中にカリカリ音がして眠れない」と悩んでいませんか。毎晩聞こえる音の正体はネズミの可能性があります。
ネズミにとって家の中は天敵が居ない最高の住処なので、放置しても居なくなりません。そのまま家に住み着くと、騒音以外にもさまざまな被害を発生させるため、早めに対策する必要があります。
この記事では、ネズミがいるか確かめる方法やネズミの対策、追い出した後の予防方法などを解説します。また、ネズミ以外に潜んでいる可能性がある害獣も紹介しているので、壁の中の音の正体を突き止められず不安を抱えている方は参考にしてください。
目次
壁の中から夜中にカリカリ聞こえたらネズミの可能性大!
夜中にカリカリと壁の中から音が聞こえたら、ネズミが潜んでいる恐れがあります。壁の中から聞こえるカリカリ音は、ネズミが柱や金属をかじっている音です。
ネズミが物をかじる理由は、歯の特性によるものです。ネズミの前歯は一生伸び続けます。
前歯が伸びすぎると口を閉じられなくなったり、うまく食事ができなくなったりするため、ネズミは固いものをかじって歯を削らなければなりません。そこで壁の中にある柱や金属をかじり、歯を削っているのです。
家に住みつくネズミはクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類で、それぞれフンの形や大きさなどの特徴が異なります。下記ページでネズミの種類別の特徴を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ネズミがいるか確かめる方法
ネズミが家に潜んでいるか確かめるためには、ラットサインを探しましょう。ラットサインとは、ネズミが侵入したときに残る痕跡です。
ラットサインに当てはまる項目をまとめたので、家の状況と照らし合わせてみてください。
- 壁の中からカリカリ音や足音、鳴き声が聞こえる
- 食料品や米袋が食べられている
- 柱や家具がかじられている
- 家の中に小さなフンが落ちている
- 家が突然停電した
- 家族や自分がダニに刺された
- 壁に黒い煤のような汚れがある
- 近所でネズミ駆除や家の解体がおこなわれた
上記に当てはまる場合、家の中にネズミがいる可能性があります。放っておくと被害が拡大する恐れがあるため、早めにネズミの駆除対策をしましょう。
壁の中からのカリカリ音がするのに放置するリスク
壁の中からカリカリ音がする場合、ネズミによる下記の被害が発生する可能性があります。
- 健康被害
- 経済被害
- 繁殖被害
被害を食い止めるために、カリカリ音を放置せずにしっかりと対策を考えましょう。具体的な被害の内容を解説します。
健康被害
壁の中のカリカリ音を放置すると、精神・肉体に健康被害が発生する恐れがあります。
精神的な健康被害が、ノイローゼの発症です。夜中に壁の中から音がして、ネズミがいつ姿を現すか分からない不安が何日も続くと寝不足になり、ノイローゼを引き起こす恐れがあります。
また、肉体的な健康被害は、ネズミの持つダニや細菌が原因です。ネズミの体やフンには大量のダニや細菌が潜んでいます。特にネズミのフンを介して引き起こされる感染症は、最悪の場合、命に関わる危険があるため注意しなければいけません。
経済被害
壁の中のカリカリ音を放置すると発生するリスクに、経済被害も挙げられます。ネズミが家の中でかじるのは、以下のものが対象です。
- 壁の中の配線
- 電線ケーブル
- ガス管
- 柱
- 家具
ネズミが壁の中にある配線や電線ケーブル、ガス管を噛み切ると、停電や火災、爆発事故などを引き起こす恐れがあります。火災や爆発事故になると、家を建て直したり、引越したりしなければいけません。
また、柱をかじられると家の資産価値が下がり、将来売却する際にマイナス査定を受けたり、リフォームに莫大な費用がかかったりする場合があります。いずれの経済被害も大きな金額になるため、「ネズミを追い出すためにわざわざお金を払いたくない」とためらわず、早めの対策を心がけましょう。
繁殖被害
ネズミをそのまま放置すると、繁殖して被害がより増大します。ネズミが繁殖して頭数が増えると、フン尿や体重による重みで、天井が抜け落ちてしまう場合があるため注意が必要です。
ネズミは1年で約1万匹増えると言われるほど、繁殖力が強い動物です。具体的に一度の出産で増える数や繁殖時期は、表のとおりです。
ネズミの種類 | 一度あたりの出産頭数 | 繁殖時期 |
クマネズミ | 平均5.5匹 | 春・秋 |
ドブネズミ | 平均8〜9匹 | 秋 |
ハツカネズミ | 平均5.6匹 | 秋 |
いずれの種類のネズミも、妊娠期間は約20日と出産までのサイクルが短い特徴があります。ネズミが膨大な数に増える前に、ネズミを追い出さなければなりません。
壁の中のネズミがいなくなる方法
壁の中のネズミは、何かしらの対策を講じない限り家からいなくなりません。ネズミを駆除する方法は、以下のやり方があげられます。
- 粘着シートを設置する
- 捕獲器を利用する
- 毒餌を利用する
それぞれ具体的に解説するので、自分に合った方法を選びましょう。
粘着シートを設置する
壁の中のネズミを駆除する方法の1つ目が、粘着シートを設置する方法です。粘着シートはネズミ駆除業者も使用するアイテムで、ラットサインがある場所やネズミが通りそうな場所に設置すると、効果が期待できます。
ネズミは特に壁沿いや部屋の隅、ものかげなどを好みます。壁と粘着シートの間に隙間ができないように、ぴったりと敷き詰めましょう。なかにはU字型やトンネル型に変形させられる粘着シートもあるため、自宅の状況に応じて最適なものを使いましょう。
ただし、捕まえた後の処分は自分でしないといけません。シートごと捨てれば問題ありませんが、捕獲してからしばらく経っていると、ネズミが死んでいる場合があります。死んだネズミの周囲は雑菌が潜んでいるので、処分後はよく消毒しましょう。
捕獲器を利用する
ネズミが通りそうな経路に捕獲器を置いて設置すると、ネズミを捕まえて駆除できる可能性があります。ネズミの捕獲器は3種類あり、それぞれ特徴が異なるので自分の好みに合わせて選びましょう。
捕獲器の種類 | 特徴 |
カゴ式 | 入り口が大きいので捕獲しやすい |
バネ式 | 引っかかった時点でネズミは死ぬので自分で殺処分しなくて済む |
踏み板式 | 小型なので持ち運びしやすい |
家に潜むネズミの種類がわからないときは、入り口部分が大きく、どんな種類でも捕獲しやすいカゴ式が最適です。ただし、カゴ式は大きく場所を取るため、冷蔵庫裏のような狭い場所には向いていません。
狭い場所に設置したいときは、バネ式を選ぶと良いでしょう。また、捕獲後のネズミの処分が心配な方には、踏み板式が向いています。
毒餌を利用する
壁の中のネズミを駆除する方法には、毒餌もあります。毒餌は、かじられた食べ物に振り撒くタイプと、エサとして置いておくタイプに分けられます。
毒餌を利用する際のポイントは次のとおりです。
- 毒餌は侵入経路、壁の角、被害のあった場所に置く
- 他の食べ物は片付けて、毒餌以外にネズミが興味を持たないようにする
- ネズミの警戒心が解けるまで、ずっと同じ場所に置く
ネズミの中には、スーパーラットという毒餌が効かないネズミがいます。特にクマネズミに多く、毒餌をおいても効果がないため、毒餌を設置しても変化がない場合は、他の方法を考えないといけません。
ネズミを家に寄せ付けないための対策
壁の中のネズミを追い出したら、家に戻ってこないようにするための対策が必要です。
- 侵入経路を塞ぐ
- 餌になるものを片づける
- 忌避剤を利用する
寄せ付けないための対策をしないとネズミが再発する恐れがあるため、しっかりとおこないましょう。それぞれの方法を具体的に解説します。
侵入経路を塞ぐ
ネズミを追い出した後は、侵入経路を塞いで家に再び入らないようにしましょう。ネズミの進入経路になりそうな場所は、以下のとおりです。
- 屋根の隙間
- 壁の割れ目・穴
- 換気扇
- 排水パイプ
- 建物と基礎の隙間 など
ネズミは少しでも隙間があると侵入できるため、確実に塞がなければなりません。しっかりと侵入経路を突き止めて、パテや金網を利用してネズミが通れないように塞ぎましょう。
エサになるものを片付ける
次にネズミの餌になるものを片づけて、家に寄り付かないようにしましょう。ネズミは雑食なので、なんでも食べます。
人間の食べ物以外で、ネズミの餌になりうるものは下記のとおりです。
- 穀類、種子
- ペットの餌
- 園芸用の花
- 生ゴミ など
ネズミのエサになるものを片づけるときは、密閉容器で保管しましょう。生ゴミはフタ付きのゴミ箱に入れたり、ペットボトルは水ですすいで飲み残しをなくしたりすると効果的です。
忌避剤を設置する
ネズミを家に寄せ付けない方法として、忌避剤の使用も挙げられます。忌避剤とは、ネズミが嫌がるニオイを発して寄り付かなくさせる薬剤です。ジェルタイプやスプレータイプなどさまざまな種類があるため、ご家庭の状況に合ったものを選べます。
ラットサインが見られる場所に設置して、ネズミを近づけないようにしましょう。忌避剤を使用する際、以下の注意点があります。
- 効果が切れると再発する
- ネズミがニオイに慣れてしまう
忌避剤を設置してもしばらく経って効果が切れると、ネズミが戻ってくる恐れがあります。効果の有効期間の目安を確認し、定期的に交換しなければなりません。
また、忌避剤のニオイに慣れたネズミには、効果がなく、忌避剤を設置してもいつも通りに活動できます。忌避剤を設置しても効果を感じられない場合は、ネズミ駆除の専門業者に相談した方が確実に再発を防げます。
壁の中から物音がするときに潜むネズミ以外の害獣は?
壁の中から物音がするとき、ネズミ以外の害獣が潜んでいる可能性もあります。害獣は基本的に夜行性なので、夜中に壁の中から足音や鳴き声が響き渡るケースが多いです。
音の種類によって害獣の種類は異なるので、それぞれ特徴をまとめました。
害獣 | 足音の特徴 | 鳴き声の特徴 |
コウモリ | バサバサ(羽音) | 「キーキー」 |
アライグマ | ドタドタと大きな音 | 高い声で「クルルル」 |
タヌキ | ドタドタと大きな音 | 「ウユーン」 |
イタチ・テン | トントントンと小さな音 | 「クック」 |
ハクビシン | ドンドンと大きな音 | 「カーッ」 |
ネコ | トントントンと小さな音 | 「ニャー」 |
どの害獣にしても、正体を突き止めて対策をしなければ、被害が拡大する恐れがあるため気を付けないといけません。
また、正体を突き止める方法として、家の敷地内に落ちているフンから特定する方法もあります。害獣のフンに関して詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
自分で害獣の正体を突き止めて確実に駆除するのは難しいので、害獣駆除業者に依頼するのも選択肢の1つです。
壁の中の害獣を確実に駆除するには業者に任せた方が安心
ネズミなどの害獣を確実に駆除したいときは、害獣駆除業者に依頼しましょう。壁の中にネズミなどの害獣がいるとわかり、毒餌や粘着シートなどを使っても確実に駆除できるとは限りません。
また、一般人ができる対策は限られているうえに、殺処分や侵入経路の特定など、難しい作業が多いです。もしも作業工程に1つでもミスがあれば、ネズミが再発する恐れは充分にあります。
一方で、害獣駆除業者に依頼すれば、以下のようなメリットがあります。
- 対策を自分でおこなわなくて済む
- 死骸やフンの処理を任せられる
- 再発防止に期待できる
害獣が発生したときは、被害が拡大する前に、確実な方法で家から追い出すことが大切です。特に粘着シートや毒餌などの方法で駆除対策をしても効果がなかったときは、なるべく早く害獣駆除業者に相談しましょう。
壁の中から夜中にカリカリ音がする際によくある質問
壁の中から夜中にカリカリ音がする悩みに関する質問をまとめました。
壁の中から聞こえる音の正体は害虫?
壁の中からカリカリと音が聞こえているにもかかわらず、走り回る音やラットサインが起きない場合、害虫の可能性があります。例えば、シロアリは柱をかじる害虫なので、カリカリ音の正体はシロアリかもしれません。
もしくは、カリカリという音に加えて羽音が聞こえたらスズメバチだったケースもありました。いずれにせよ、確実に音の正体を突き止めて駆除するために、害獣駆除業者に依頼することをおすすめします。
ネズミは、昼間はどこにいる?
ネズミは夜行性なので、昼間は屋根裏や天井で寝ているケースがほとんどです。もしくは、昼間に人が居ないタイミングを見計らって餌を探している場合もあります。ネズミは餌を探すためにキッチンや倉庫に現れる可能性があるため、遭遇した際はダニや細菌に感染しないよう直接触れないでください。
ネズミは日が沈んでからの約1時間と夜明け前の約1時間が主な行動時間です。その時間に壁の中からカリカリ音が聞こえる場合は、ネズミが家の柱をかじっている可能性が大いにあります。
ネズミを放置すると自然にいなくなる?
ネズミは、放置しても自然にいなくなりません。むしろ放置すると繁殖して、被害が増大する恐れがあるため、気づいたらすぐに対策する必要があります。
ネズミが繁殖すると頭数が増えた分、騒音被害に悩まされます。くわえてネズミは繁殖力が強く、対策をしても減らない恐れがあるため、放置せずにすぐ対策しましょう。
壁の中の音に悩んだら害獣プロテクトにご相談ください
壁の中からカリカリ音が聞こえる正体は、ネズミの可能性があります。ネズミ対策をしないと、寝不足が続き健康に影響を及ぼします。ネズミは繁殖力が高く放置すると被害が拡大する一方なので、確実に家から追い出さなければなりません。
害獣を駆除する方法の中で最も確実なのは、害獣駆除業者です。しかし、業者選びを間違えると満足いく駆除をしてもらえない恐れがあるため、しっかりと業者を見極める必要があります。
壁の中から聞こえる騒音に悩んだら、害獣プロテクトにご相談ください。害獣プロテクトの駆除サービスの特徴は、以下のとおりです。
- 見積・出張費無料
- 再発保証制度あり
- 作業内容をしっかり報告
- 自社施工
害獣プロテクトは無料で相談を受け付けています。壁の中から聞こえるカリカリ音をどうにかしたい方は、まずはお気軽にご相談ください。
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