害獣の足跡を見分けるポイントは?動物ごとの特徴を画像付きで紹介!

害獣駆除

「家の敷地内にある足跡はどの害獣のものだろうか」と不安になっていませんか。

敷地内で害獣の足跡を発見した場合、すでに害獣が家に潜んでいる可能性が大いにあります。

害獣は人体や家屋などにさまざまな被害をもたらすため、足跡を見つけたら早急に対応しなければなりません。

この記事では、害獣の足跡の特徴や、正体を特定するために見分けるポイントを紹介します。

害獣を追い出す方法も解説しているので、被害を受ける前に害獣を敷地内から追い出したい方は参考にしてください。

害獣ごとの足跡の特徴

害獣の足跡の大きさ、爪の種類、指の本数、特徴をまとめました。

  • イタチ
  • テン
  • アライグマ
  • ハクビシン
  • タヌキ

自宅の近くで発見した足跡と照らし合わせながら確認してみてください。

それでは見ていきましょう。

イタチの足跡の特徴

イタチの足跡

イタチの足跡の特徴は以下のとおりです。

大きさ約2~3cm
爪の種類鉤爪
指の本数5本
特徴肉球と爪が離れている

イタチの足跡は肉球と爪が離れており、小さい複数の点の集まりに見える特徴があります。

しかし、イタチは体重が軽いため、固い地面の上では指の本数が3本しか反映されない場合も。

また、イタチは可愛らしい見た目をしていますが、狂暴な性格の持ち主です。

肉食性なので、家畜やペットに危険を及ぼしかねません。

そのため、万が一足跡をたどった際にイタチと遭遇しても近づかないようにしましょう。

テンの足跡の特徴

テンの足跡

テンの足跡の特徴は以下のとおりです。

大きさ約2~3cm
爪の種類鉤爪
指の本数5本
特徴爪跡までくっきりと残る

テンとイタチは足跡の形や大きさが似ていますが、テンのほうが爪跡までくっきりと反映されるのが特徴です。

また後足の肉球が露出していないため、前足と後足で反映のされ方が異なる場合があります。

アライグマの足跡の特徴

アライグマの足跡

アライグマの足跡の特徴は以下のとおりです。

大きさ前足:約5.5cm後足:約6.5~8cm
爪の種類鉤爪
指の本数5本
特徴手のひらと指先の跡が密着している

アライグマは後足のかかとを地面につけて歩くので、後足の足跡が縦長に反映されます。

また、アライグマは人間の手足に似ています。

長い指が特徴で、他の害獣より重さがあるので、足跡がはっきり残っていることが多いです。

アライグマは非常に鋭利な鉤爪(かぎづめ)を持っており危険です。

もし姿を見つけても近づかないようにしてください。

ハクビシンの足跡の特徴

ハクビシンの足跡

ハクビシンの足跡の特徴は以下のとおりです。

大きさ前足:約5~6cm後足:約10cm
爪の種類鉤爪
指の本数5本
特徴後ろ足が長い

ハクビシンは後ろ足のかかとを浮かせて歩き、立ち止まるときは地面に付けるのが特徴です。

そのため、立ち止まっている際の足跡は、後ろ足だけ細長く反映されます。

また、ハクビシンは高い身体能力を持ち、柱や壁をよじ登る動物です。

足跡が地面だけでなく、家屋にも付いている場合があるため確認してみましょう。

くわえて木登りも得意なので、果実などに被害を及ぼす危険性があり注意が必要です。

ハクビシンは臆病な性格と言われていますが、出産時期や発情期には思いがけない行動をとることも。

もしも足跡を辿っている際にハクビシンと遭遇したら、襲われる可能性があるため、万が一のことを考え静かに離れましょう。

タヌキの足跡の特徴

タヌキの足跡

タヌキの足跡の特徴は以下のとおりです。

大きさ約3~4cm
爪の種類鉤爪
指の本数前足:5本(反映されるのは4本)後足:4本
特徴梅の花のような形をしている

タヌキの前足は5本ですが、1本は地面に付かない位置にあります。

そのため、足跡として反映される指は、4本です。

また、タヌキの足跡はイヌの足跡に似ています。

都市部では野良犬はほとんどいないため、上記写真のような足跡を見つけたときはタヌキの可能性が高いでしょう。

害獣の足跡を見分けるポイント

害獣の足跡を見分けるポイントについてまとめました。

  • 爪の形
  • 指の本数
  • 足跡の間隔

上記のポイントは、害獣によって異なるための重要な手がかりです。

それぞれ具体的に見分けるポイントを見ていきましょう。

爪の形

害獣の爪の形は大きくわけて3種類です。

  • 扁爪(ひらづめ)
  • 鉤爪(かぎづめ)
  • 蹄(ひづめ)

扁爪は物を掴むことに適した丸くて平らな形をしており、サルなどの霊長類にあてはまります。

足跡にほとんど爪は反映されません。

鉤爪は獲物を捕まえやすくするために、鋭利な形をしています。

足跡に鋭くとがった形で反映されている点が特徴で、ほとんどの害獣が該当します。

蹄は、肉球がなく細長い形が特徴です。

蹄の足跡を発見したら、シカやイノシシなどが近くに潜んでいる可能性があります。

指の本数

害獣を見分けるポイントの1つが、指の本数です。

害獣の種類によって指の本数が異なるため、足跡の指の本数を確認すると、正体がわかる可能性が大いにあります。

ただし、固い地面の上など、状況によっては指が全て反映されない場合があるため注意が必要です。

例えば、4本指の足跡があったのでタヌキかと思っていたら、指が1本反映されていないだけで、正体はテンやイタチという場合もあります。

そのため、1カ所の足跡の指の本数だけで判断するのではなく、数カ所の足跡の指の本数から確認しましょう。

足跡の間隔

足跡の間隔から害獣を見分ける方法があります。

例えば、テンやタヌキは前足を付けた場所に後足を付けて歩く特徴があるため、足跡同士の間隔が近いです。

しかし、いたるところに点々と足跡があるからといって、複数匹の害獣がいるとは限りません。

小型の害獣は体重が軽いため、足跡が反映されない場合があり、少数で至る所を歩き回っただけの可能性があるからです。

例えば、ネズミは小さい点のような足跡なので、実際に害獣駆除業者に調査してもらって初めて存在に気付くケースもあります。

足跡から害獣の正体を特定するには、害獣駆除業者に見てもらった方が確実でしょう。

前足と後足の大きさ

2種類の足跡を発見した場合、前足と後ろ足が異なる大きさをもつ害獣が居る可能性があります。

前足と後ろ足の大きさが異なる害獣は以下のとおりです。

害獣の種類足跡の特徴
イタチ後足が前足より1cmほど大きい
アライグマ前足:人間の手のような見た目後足:縦長の形
ハクビシン前足が後足より10cmほど大きい後足の方が縦長の形

大きさの違う足跡が複数見られた場合でも、多数の種類の害獣がいるわけではないケースもあります。

もしも上記にあてはまる2種類の足跡があれば、害獣を特定する要素になるでしょう。

害獣を足跡以外で見分ける方法

足跡以外で害獣を見分ける方法は、以下のとおりです。

  • フン
  • 食べたもの
  • 足音
  • 黒い汚れ

害獣の正体を特定するためには、足跡以外の痕跡と足跡を総合的に判断することが大切です。

足跡以外で害獣を見分ける方法を具体的に見ていきましょう。

フン

害獣のフンは、種類によって以下の違いがあります。

  • 溜めフン
  • ニオイ
  • 大きさ

溜めフンとは、至るところでフンをするのではなく、1箇所でフンをする習性のことです。そのため、放置しておくとフンの山ができる場合があります。

溜めフンの習性をもつ害獣はタヌキやアライグマ、テンなどが挙げられます。

また、害獣の食性は肉食・雑食・草食など種類によってさまざまです。

それに伴いフンのニオイや色、大きさが異なるため、見分けるポイントになります。

例えば、イタチやテンは肉食なので、他の害獣よりも明らかに強い悪臭を放つ特徴があります。

害獣ごとのフンの特徴について、詳しくはこちらの記事で解説しているので参考にしてください。

食べたもの

被害にあった食べ物から害獣を見分ける方法があります。

畑で害獣の足跡を見つけた場合、木の果物や農作物を食べている可能性があるので、被害のある農作物をチェックしてみましょう。

害獣の好む農作物についてまとめました。

害獣の種類害獣が好む食べ物
イタチキュウリ、スイカ、トマト
テン柿、山ぶどう
アライグマアケビ、柿
ハクビシン柑橘類、とうもろこし、ぶどう
タヌキサツマイモ、大根、ニンジン、カボチャ

害獣は室内まで侵入すると、畑だけでなく室内にある米袋や野菜をかじります。

これまで害獣駆除をしてきた中で、実際に室内でニンジンなどの食料が食べられていて害獣の存在に気づいたケースがありました。

もしも室内で害獣に食べ物が食べられた痕跡を見つけたら、テレビの棚や押し入れなどに足跡が付着している可能性があるので確認してみましょう。

足音

害獣の足音は種類によって異なるため、屋根裏から聞こえる足音が、害獣の正体を見つける手がかりになります。

害獣ごとの足音の特徴は以下のとおりです。

害獣の種類害獣の足音
イタチ「トントントン」と早く小さな音
アライグマドタバタするような大きな音
ハクビシン「ドンドン」と大きな足音
タヌキ「ドタドタ」と大きな足音

害獣は屋根裏に住み着く習性があります。

屋根裏は外壁材で覆われており常に薄暗く、害獣が住みつくには最高の環境だからです。

また害獣は基本的に夜行性なので、昼間よりも夜中のほうが天井から足音が聞こえます。

足音が聞こえたら、見つけた足跡と照らし合わせて正体を特定しましょう。

黒い汚れ

足跡以外の見分ける方法が、壁などに付着した黒い汚れです。

もしも足跡は無いけれど壁に煤のような汚れが見られたら、まずはコウモリやネズミを疑いましょう。

ネズミは垢やホコリまみれの体で、何度も同じところを通る習性があるため、壁に汚れが付着します。

また外壁部分に黒い点々とした汚れが見られたら、コウモリのフン尿が天井裏から染みだしている場合があります。

ただし、それらの形跡が全てコウモリやネズミの形跡に当てはまるわけではないので、足跡や他の見分ける方法と合わせて確認しましょう。

ネズミやコウモリは小動物なので足跡が反映されなかったり、足跡が小さくて見つけられなかったりする恐れがあります。

害獣の正体を見極めるために、駆除業者にしっかり調査してもらうのも1つの手段です。

害獣の足跡を放置すると起こりうる被害

害獣の足跡を見つけた時点で、既に害獣が家に潜んでいる可能性は大いにあります。

害獣が家に潜んでいると起こりうる被害は以下のとおりです。

  • 人体への被害
  • 生活環境への被害
  • 大量繁殖による被害
  • 所有物への被害

被害を起こす前に、足跡を見つけたら早急に対応することが大切です。

害獣の足跡を放置すると起こりうる被害を、具体的に見ていきましょう。

人体にもたらす被害

害獣の足跡を放置すると、害獣から人体への被害を受ける場合があります。

具体的には以下のとおりです。

  • ダニによるアレルギーの発症
  • フンによる感染症の発症

害獣には多くのダニが付着しています。

害獣を介してダニが人間に付着すると、肌のかぶれや咳などのアレルギー症状を引き起こします。

アレルギー症状を改善するためには、ダニを除去するだけでなく、発信源である害獣を追い出さなければなりません。

また、害獣のフンに付着している菌が人体に入ると、最悪の場合死に至る恐ろしい病に感染する恐れがあります。

もしも害獣のフンを見つけたら素手ではなく正しい方法で処理しましょう。

害獣の処理方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

>>害獣のフンの特徴と見分け方を画像付きで紹介!被害例や処理手順とは?

生活環境にもたらす被害

害獣の足跡を放置しておくと起こる被害の1つが、生活環境の被害です。

害獣は夜行性です。そのため、夜中になると活発に動き出し、人間が眠る時間帯に屋根裏から足音や鳴き声が響き渡ります。

何日も騒音に悩まされると、以下の状態になる恐れがあります。

  • 寝不足
  • ノイローゼ

騒音で眠れないだけでなく、姿が見えない害獣に対する不安で寝不足が続くと、最悪の場合ノイローゼになることも少なくありません。

害獣の足跡を見つけたら、生活環境に被害が及ぶ前に、正体を特定して追い出しましょう。

大量繁殖によってもたらす被害

害獣の足跡を見つけてそのまま放置しておくと、気づかないうちに害獣が繁殖して以下の被害をもたらします。

  • 天井に穴があく
  • 壁の中で子どもが死んでしまう

害獣は一度に複数匹の子どもを出産します。

子どもの成長とともにフン尿が増えていき、屋根裏の木が腐ると、害獣やフン尿の重さに耐えきれなくなり天井に穴があく場合があります。

フン尿が天井に染みると、強烈な悪臭を放つため生活環境に支障をきたしかねません。

また、子どもの害獣が屋根裏で遊んでいる際に、天井裏から壁の中に落ちて出られなくなり、そのまま死んでしまうケースもあります。

いずれの被害も業者に依頼して解決しなければならないため、早急な対応が必要です。

所有物にもたらす被害

害獣の足跡によって、車や家屋を汚される被害が発生します。

害獣は壁や車を伝って屋根裏に侵入したり、食べ物を求めて屋内を歩き回るため、至る所に足跡がつく可能性があります。

また、害獣はゴミを食べる場合があり、足の裏にゴミが付着しているため非常に不衛生です。

車のフロントガラスや、家の中で足跡を見つけたら掃除をしなければなりません。

害獣が住みつくと、何度も繰り返し掃除をする必要があるため、ストレスがたまります。

貴重品やキッチンに足跡が付着する可能性もあるため、足跡を見つけたら早急に対応しましょう。

害獣の足跡を見つけたときの対処法

害獣の足跡を見つけたら早急に対処が必要です。

具体的な対処法は以下のとおり。

  • 忌避剤を使用する
  • 侵入経路をふさぐ

ただし、害獣駆除を自分ですると、鳥獣保護法に抵触する恐れがあるため要注意です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

忌避剤を設置して害獣をおびき寄せない

害獣が通った形跡のあるところに忌避剤を設置して、害獣をおびき寄せないようにしましょう。

害獣はコミュニケーションを取る際にニオイを利用するため、非常に嗅覚が敏感です。

そのため、害獣が嫌がるニオイ成分を含んだ忌避剤は効果的です。

忌避剤はジェルタイプやスプレータイプなどさまざまな種類があります。

ホームセンターで購入でき、手軽に入手できる点がメリットです。

また以下のものでも代用可能です。

  • 木酢液
  • ニンニク

しかし、忌避剤のニオイに慣れてしまうと害獣は再び戻ってきてしまう恐れがあります。

そのため、忌避剤の効果は一時的なものと考えておきましょう。

侵入経路をふさいで害獣を家に入れない

害獣の足跡を見つけたら、侵入経路を金網などでふさいで家に入れないようにしましょう。

害獣の主な進入経路は屋根裏や床下の通気口、屋根の隙間などです。

侵入経路は1箇所とは限らないため、1つ進入経路となりそうな隙間を見つけてふさいでも、他の侵入経路から入ってくる恐れがあります。

しっかりと対策したつもりでも、イタチなどの小動物は数センチの隙間があれば侵入できます。

くわえて固定が弱いと、アライグマなど手先が器用な害獣にこじ開けられてしまうため、確実に侵入経路を塞ぎたいときは専門業者に依頼した方が確実です。

害獣の足跡を見つけたときは害獣プロテクトへ

害獣の足跡を見つけたら、被害が及ぶ前に正体を突き止めて対応する必要があります。

しかし、害獣によっては足跡がキレイに反映されないうえに、自力で追い出すのは難しいでしょう。

また、侵入経路を素人が特定してふさぐのは困難です。

家に住み着いた害獣は、建物に執着心を持つため、仮に追い出せたとしても必ず戻ってこようとします。

そのため害獣を駆除して再発させないためには、害獣駆除業者に依頼した方が確実です。

再発しやすい期間は追い出し後1〜2年の間なので、5年間の保証がついている業者を選べば心配いりません。

害獣プロテクトでは5年間の再発保証を用意しているため、万が一害獣が再発しても余分に費用がかかることはありません。

相談は無料なので、害獣の被害が大きくなる前にまずはご相談ください。


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